2025.6.20
市民の皆様の健康を守る「予防医学棟」の設計コンセプトを発表
公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院は、2025年4月1日配信のプレスリリースのとおり、財団創立100周年の記念事業として、予防医学・健診推進センターをメインとした「予防医学棟」の建設計画を進めていますが、この度、「設計コンセプト」が決定しました。完成時期は2027年10月頃の予定。今後の進捗は、本記念Webサイトで随時市民の皆様にお知らせしていきます。
設計コンセプト
①100年の歴史を未来へとつなぐデザイン
- 当財団法人のルーツである「京都」から「大阪」へとつながる歴史を伝承。「京都格子」や「大阪欄間」など の伝統工芸をはじめ、綿業界で活躍した創立者・田附政次郎の綿織物をモチーフとした「布団張り」「布入り合わせガラス」をインテリアデザインに採用し、利用者が心地良く過ごせる空間を創造します。
京都格子



- 内装の木質化や、屋上および敷地周囲部の緑化などにより、健康を守る施設にふさわしく、利用者の健康やウェルビーイングの向上に寄与する温かみのある施設づくりをめざします。

②地域に開かれ、地域に貢献する施設
- 1Fには、当院の歴史や健康情報を地域に発信する「100周年記念ホール(仮称)」を設け、ギャラリー展示やセミナー開催など、市民の皆様に気軽に利用いただけるスペースとなるようにめざします。また、交流ラウンジも併設し、健診利用者の昼食利用だけでなく、地域住民の日常利用、職員のリフレッシュにも活用する予定です。

- 建物の高層部をセットバック(=下部より上部を後退)させ、現在ある新館と壁面線を合わせることで、周辺環境と調和のとれた美しい街並み景観を創出します。また、自然光を採り入れた緑の見える設計や、内装の木質化などにより、利用者の健康やウェルビーイングに配慮した空間作りを行います。
③木質化による環境向上とSDGs貢献
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- 案内看板や家具などにも木材を活用することで、脱炭素化に貢献するとともに、温かみのある魅力的な空間を創造します。また、財団創立100周年と同じ年に開催中の「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」のレガシーを受け継ぐべく、“大屋根リング”のリユースも検討していきます。
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- 熱負荷の大きい南・西面および北東部のカーテンウォール部分にはLow-Eガラスを採用。外壁と屋根には高性能の断熱材を用いることで、空調負荷を低減します。
◆「予防医学棟」の工事概要※2025年4月発表時から更新◆①規模・内容 【名称(予定)】医学研究所北野病院予防医学棟整備工事 【主要用途】 病院 【工事種別】 新築工事 【構 造】 鉄骨造 地上5階(中2階あり) 【規 模】 延べ面積 約4,900㎡(※新館との渡り廊下を含む) 【工事範囲】 建築工事、電気設備工事、給排水衛生設備工事、空調換気設備工事、外構工事、既存建物解体 【工 期】 2025年12月頃~2027年10月頃(※既存建物解体期間を含む)
②敷地概要 【工事場所】 大阪市北区神山町14 【敷地面積】 1,428.52㎡ 【敷地要件】 用途地域および地区の指定:商業地域、準防火地域
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